次のページに進まない・1 ページ目しか取れない
このガイドは TableHarvest を作っている Quillfold が公開しています。
一覧は 12 ページあるのに、取り込めたのは 1 ページ目だけ。「次へ」を押してくれたはずなのに、同じ 1 ページ目が 2 回入っていた。ページをたどるのは簡単そうに見えますが、「次へ」の作られ方はサイトによっていくつかあり、作られ方ごとにうまくいかない道具が違います。
ここでは、サイトのページ送りがどの種類かを見分ける方法と、種類ごとに何が使えるかをまとめます。
まずページ送りを観察する
次の 3 つを見れば、たいていのことは分かります。
- 「次へ」にマウスを乗せる。 ブラウザの隅にアドレスが表示されれば、ふつうのリンクです。何も出なければ、ページ上のプログラムを動かすボタンです。
- 「次へ」を押して、アドレスバーを見る。 アドレスは変わったか(
?page=2、&start=20、/page/2/など)。ページ全体が読み込み直されたか、表だけが入れ替わったか。 - 「次へ」の表示を読む。 「次へ」「次のページ」「Next」のような文字か、「›」「»」「→」のような記号か、文字のないアイコンか、ページ番号だけか。
答えから、ページ送りは次の 4 種類に分けられます。
| 種類 | アドレスが変わる | ページ全体を読み込み直す |
|---|---|---|
| 次のアドレスへのリンク | はい | はい |
| 表だけを入れ替えるボタン(DataTables はこの方式) | 多くは変わらない | いいえ |
プログラムでページ全体を読み込み直すボタン(javascript: のリンク、フォームの送信) | 変わることもある | はい |
| もっと見る・無限スクロール | いいえ | いいえ |
官公庁や古い業務システムの一覧では、3 番目の javascript: のリンクに出会うことがあります。マウスを乗せると、アドレスの代わりに javascript:fn_page(2) のような文字が表示されるものです。
道具が 1 ページ目で止まる理由
- 「次へ」が見つからない。 文字がない、記号だけ、道具が知らない言語で書かれている。「»」にも注意が必要で、多くのサイトでは「最後のページ」の意味です。
- 最後のページでも「次へ」が残っている。 最後のページで「次へ」を消さずに灰色にするサイトがあり、それを押してしまう道具は同じページをもう一度読み、2 回記録することがあります。
- ページが読み込み直されて、表を見失う。 読み込み直したあとの表は新しい要素です。お知らせや広告で表の位置が少しずれると、「同じ位置にある表」を探す道具は別の表を掴むか、何も見つけられません。
- リンクがページの中でしか動かない。
javascript:fn_page(2)のようなリンクは、拡張機能が自分の領域からクリックしても何も起きず、ページ自身のプログラムとして動かす必要があります。 - アドレスが変わらない。 Excel の「Web から」も Google スプレッドシートの IMPORTHTML も、1 つのアドレスを読みます。2 ページ目に固有のアドレスがなければ、そこには届きません。
種類ごとの対処(2026年10月時点)
手で
- アドレスが変わるなら、アドレスバーのページ番号を書き換えて 1 ページずつコピーできます。
- 先に「表示件数」の設定を探し、いちばん大きい値にします。
- サイト自身のダウンロード機能があれば、ページをたどる必要はありません。
Excel と Google スプレッドシート
どちらも、ページごとにアドレスがあるときに使えます。
- Windows 版 Excel の「データ」→「Web から」: ページごとのアドレスを別々のクエリとして読み込み、Power Query の「クエリの追加」で 1 つにつなげます(Microsoft Learn「クエリの追加」、2026年4月8日更新)。Power Query で自動的にページをたどる方法の説明は、独自のコネクタを作る開発者向けのものです(「Handling paging for Power Query connectors」、2026年7月13日更新)。なお、Mac 版 Excel と Excel for the web の Power Query の取り込み元の一覧には Web が載っていません(2026年10月7日に Microsoft のサポートページで確認)。
- Google スプレッドシート:
IMPORTHTML(URL, "table", 番号)は 1 つのアドレスを読みます。ページごとに数式を 1 つずつ書き、縦に並べます。Google のヘルプには、ページをたどることについての記載はありません。
「次へ」を押してもアドレスが変わらないなら、どちらの方法でも 2 ページ目には届きません。詳しくは Excel の「Web から」で表が取れないとき、IMPORTHTML が動かない・違う表を取るときをご覧ください。
拡張機能
2026年10月7日時点で、Instant Data Scraper の掲載情報には「Automatic navigation to next page via buttons or links」「Support for infinite scrolling」「Delay and maximum wait time customization for desired crawling speed」とあります。無料です。Table Capture の掲載情報では、「Capture multi-page tables and tables that load as you scroll」は有料版の項目です。
拡張機能どうしの違いと、相手のほうが向いている場合は「Instant Data Scraper と TableHarvest の違い・使い分け」にまとめています。
TableHarvest が「次へ」を見つける方法
TableHarvest は私たちの拡張機能です。ページ送りの扱いはサンプルページを使った自動テストで確認しているほか、2026年10月6日に公開サイトでも確かめています(英語のリンク型、DataTables のボタン型、日本語の「次へ」で 21 ページ続く一覧、プログラムでページ全体を読み込み直す韓国語の「다음」)。
- 約 25 言語の文字と記号: 「次へ」、Next、下一页、下一頁、다음、Weiter、Suivant など、さらに「›」「→」「>」「▶」「❯」。「»」は「最後」の意味のことが多いので「›」より後回しにします。「前へ」「最初」「最後」も同じ言語で見分け、押しません。
- 灰色の「次へ」は押さない: 押せない「次へ」は最後のページの印として扱い、そこで取り込みを終えます。
- ページ番号: 「次へ」がなくページ番号だけのときは、いまのページの次の番号を押します。
- もっと見る・無限スクロール: どちらもたどり、新しい行が出なくなったら終えます。
- 読み込み直すページ: ページ全体が読み込み直されたあと、位置だけでなく表の構造から同じ表を探し直すので、お知らせの帯で表がずれても続けられます。
javascript:のリンクは、ページ自身のプログラムとして動かします。 - 見つからないとき: 「次へボタンを指定」を押し、サイトの「次へ」を 1 回クリックします。そのサイトでは次回から自動で使い、毎回ボタンの表示文字も確かめるので、同じ位置にある別のボタンを誤って押しにくくなっています。
- 許可: 取り込み中に新しいページを読み込む必要があるときだけ、Chrome がそのサイト 1 つ分の許可を求めます。断ることもできます。
無料プランでは、1 回の取り込みでたどるのは 3 ページまでです。上限で止まったときはそう表示し、そこまで取り込んだ行はそのままダウンロードできます。Pro ではページ数の制限がなくなります。ほかの理由で止まったとき(「次へ」が見つからない、ページが変わらない、時間切れ)は、理由と次に試すことを表示します。
サイトへの配慮
ページをたどると、手でクリックするのと同じく 1 ページごとにサイトへアクセスします。多くのページを取り込む前に利用規約を確認し、自動的な取得を禁じているサイトでは使わないでください。
これが要らない場合
- サイトにダウンロードやエクスポートのボタンがある。
- 「表示件数」の設定で全件を 1 ページに出せる。
- ページごとにアドレスがあり、自動で更新される表が欲しい:Google スプレッドシートでページごとに IMPORTHTML を書くか、Excel の「Web から」でクエリをつなげれば、更新まで含めてできます。TableHarvest に自動更新はありません。
根拠
2026年10月7日に確認。
- Microsoft Learn「クエリの追加」(2026年4月8日更新)
- Microsoft Learn「Handling paging for Power Query connectors」(2026年7月13日更新)
- Microsoft サポート「Import and shape data in Excel for Mac (Power Query)」
- Microsoft サポート「Use Power Query in Excel for the Web」(2026年8月14日)
- Google ドキュメント エディタ ヘルプ「IMPORTHTML」
- Chrome ウェブストア「Instant Data Scraper」
- Chrome ウェブストア「Table Capture」