Excel の「Web から」で表が取れないときの原因と対処
このガイドは TableHarvest を作っている Quillfold が公開しています。
Excel には、Web ページの表を直接取り込む機能があります。「データ」タブの「Web から」です。うまくいけば、これがいちばん手軽な方法です。取り込みが「クエリ」として残るので、あとから更新できるからです。うまくいかないときは、ナビゲーターに表が 1 つも出ない、違う表しか出ない、1 ページ目しか取れない、といったことが起きます。
このガイドでは、まずうまくいくときの手順を書き、次にうまくいかない理由を Microsoft 自身のドキュメントに沿って説明します。引用はすべて 2026年10月7日に確認したものです。英語のドキュメントは原文のまま引用し、意味を添えています。
使える Excel
- Windows 版 Excel(Microsoft 365、Office 2019、Office 2016):使えます。Microsoft のサポート記事「Web コネクタを使用して Web からデータをインポートする」には「[データ] タブに移動し、[Web から] をクリックする」とあります(別の経路は「データを取得」→「他のソースから」→「Web から」)。
- Mac 版 Excel: Microsoft の Mac 版 Power Query の説明では、取り込み元は「Excel Workbook, Text/CSV, XML, JSON, SQL Server Database, SharePoint Online List, OData, Blank Table, and Blank Query」で、Web は含まれていません。
- Excel for the web: 取り込み元の一覧は同じで、Web は含まれていません(「Use Power Query in Excel for the Web」、2026年8月14日)。
Mac やブラウザ版の Excel では、2026年10月時点で「Web から」は選択肢になりません。最後の「ほかの方法」へ進んでください。
うまくいくときの手順
- 「データ」→「Web から」で、ページのアドレスを貼り付けて OK を押します。
- 接続方法を選びます。公開されているページなら「匿名」です。
- 「ナビゲーター」に見つかった表が並びます。Web ビューに切り替えると、ページ上で見つかった表が強調表示されるので、目的の表を選びやすくなります。
- 表を選んで「読み込み」を押すか、「データの変換」で先に Power Query で整えます(ヘッダーの昇格、フィル ダウン、データ型の変更など)。
- あとでクエリを更新すると(「データ」→「すべて更新」)、ページを読み直します。
目的の表が一覧にないときのために、「例を使用してテーブルを追加」があります。ページの値をいくつか入力すると、英語版の説明で「Power Query extracts data that fits the pattern of example entries using smart data extraction algorithms」(入力した例のパターンに合うデータを取り出す)とされている機能です(「Get webpage data by providing examples」、2026年8月15日更新)。
表が見つからない理由
ページが読み込み後に JavaScript で作られる
最初は枠だけを送り、表は JavaScript で後から作るページがたくさんあります。ここで関係するのは、Microsoft が書いている次の 2 点です。
- Excel の Web コネクタは、古い関数 Web.Page を使います。Microsoft のトラブルシューティングのページには、Excel は Web.Page を、Power BI Desktop は Web.BrowserContents を生成するという表があり、Web.Page について「It’s built on Internet Explorer. Because of this requirement, it’s being replaced in the UI with Web.BrowserContents.」(Internet Explorer を基にしており、Web.BrowserContents に置き換えが進んでいる)と書かれています(「Troubleshooting the Power Query Web connector」、2025年12月1日更新)。
- 同じページには「Pages that load their content dynamically can sometimes be inconsistent since the content can change after the browser considers loading complete.」(内容を動的に読み込むページは、読み込み完了と判断されたあとに内容が変わるため、結果が安定しないことがある)とあります。Web.BrowserContents にはこのための WaitFor という待ち時間の指定がありますが、Microsoft はそれを Web.BrowserContents の機能として説明しており、Web.Page のものとしては書いていません。
Excel の「Web から」がページの JavaScript を実行するかどうかは、Microsoft ははっきり書いていません。自分のページを確かめる方法はあります。
- ブラウザでページを開き、Ctrl+U(Windows)でページのソースを表示します。
- Ctrl+F で、表に見えている値を検索します。
- 値がソースになければ、表は読み込み後に作られています。そのページで「Web から」が何も見つけられないなら、これがいちばんありそうな理由です。
ログインが必要なページ
Microsoft は関数ごとに使える認証方法を一覧にしています。Excel が使う Web.Page は「Anonymous」「Windows」(現在のユーザーの資格情報)「Web API」です。Web サイトのログイン画面でユーザー名とパスワードを入力し、サイトが Cookie で覚えておく、というふつうのログインは、この中にありません(「Troubleshooting the Power Query Web connector」)。
サイトにログインしないと見えない表について、Microsoft のドキュメントには「Web から」でそのログインを使う方法が書かれていません。
表がページ送りで分かれている
「Web から」は 1 つのアドレスを読みます。ページをたどる方法についての Microsoft の説明は、独自のコネクタを作る開発者向けで(「Handling paging for Power Query connectors」、2026年7月13日更新)、そこで使う Table.GenerateByPage という補助関数も、組み込みではなく「can be copied into your extension file code」(自分のコードに写して使う)ものです。
Excel の画面でできるのは、ページごとにアドレスがある(?page=2 など)場合に、各ページを別々のクエリとして読み込み、「クエリの追加」で 1 つにつなげることです(Microsoft Learn「クエリの追加」、2026年4月8日更新)。2 ページ目に固有のアドレスがなければ、「Web から」では届きません。次のページに進まない・1 ページ目しか取れないもご覧ください。
見えている行しか描画しないグリッド
大きなデータグリッドは、画面に見えている行だけをページに置き、スクロールに合わせて入れ替えます。ページを 1 回読む道具には、その行しか取れません。行が足りない・途中で欠ける原因をご覧ください。
結合セルや 2 段の見出し
取り込めたものの見出しがおかしい、結合セルの下が空欄、というときは、Power Query のヘッダーの昇格とフィル ダウンでたいてい直ります。列名や結合セルが崩れる原因をご覧ください。
ほかの方法
| 状況 | 使うもの |
|---|---|
| 公開ページで、表がソースにあり、あとで更新したい | Windows 版 Excel の「Web から」。更新のしやすさでこれに勝るものはありません。 |
| Mac 版 Excel、Excel for the web | 公開ページなら Google スプレッドシートの IMPORTHTML、またはコピー&ペースト、拡張機能。 |
| 表が JavaScript で作られる、ログインが必要、アドレスの変わらないページ送り | 開いているページを読む拡張機能。ログインしているページもそのまま読めます。 |
| サイトに CSV や Excel のダウンロードがある | それを使ってください。いちばん確実です。 |
私たちの拡張機能 TableHarvest もその 1 つです。開いているタブを読むので、ログインしているページや JavaScript で作られた表も、画面に見えているとおりに読めます。ページをたどり、ページに書かれた総件数と行数を照合し、XLSX で書き出します。ただし自動更新はありません。取り込むたびにその時点の写しです。「Web から」で読める表を定期的に更新したいなら、「Web から」のほうが向いています。
根拠
2026年10月7日に確認。
- Microsoft サポート「Web コネクタを使用して Web からデータをインポートする」
- Microsoft サポート「Power Query data sources in Excel versions」(2025年10月28日)
- Microsoft サポート「Import and shape data in Excel for Mac (Power Query)」
- Microsoft サポート「Use Power Query in Excel for the Web」(2026年8月14日)
- Microsoft Learn「Troubleshooting the Power Query Web connector」(2025年12月1日更新)
- Microsoft Learn「Get webpage data by providing examples」(2026年8月15日更新)
- Microsoft Learn「Handling paging for Power Query connectors」(2026年7月13日更新)
- Microsoft Learn「Helper functions for M extensions for Power Query connectors」
- Microsoft Learn「クエリの追加」(2026年4月8日更新)